※敬称略
相手先発
ロッテ先発はカスティーヨ。基本的には150km/h近いストレートと空振率20％を超えるスライダー中心。左バッターにはチェンジアップも使うが基本的にはこの３球種のみ。まだイニング数は少ないが、四球は1つのみであり、コントロールは良さそう。ここまでの登板は初回被打率.455と立ち上がりで苦しんでいるため、何とか先制点を取って優位に進めたいところ。
序盤
1回表
ベイスターズ先発は大貫。藤原、友杉を内野ゴロで打ち取った後、中村奨吾へライト前に運ばれる。変化球が定まらない中ストレートを狙われた形。4番の山口には得意球のスプリットを早い段階で使いカウントを悪くするも、最後の直球はアウトローに決まりセカンドゴロ。無失点の立ち上がり。
1回裏
カスティーヨの立ち上がり。関根は初球ショートフライ。蛯名はストレートを見逃した後、スライダーを引っかけてサードゴロ。狙ってたスイングには見えなかったですね。佐野も三球目のスライダーを引っかけ投ゴロ。ストレートと変化球の違いが分かりにくそうで、蛯名も佐野も「変化球に手を出させられた」ように見えました。
2回表
初回と違い、直球とスプリットのコンビネーションに切り替えた形。角中も安田も早めに追い込み、フライアウト。岡もスプリットでサードゴロに打ち取り危なげなく3アウト。
2回裏
先頭の牧。2球目の直球に差し込まれピッチャーゴロ。球速出てますよね。
宮崎に対しては今日初めてスライダーからの入り。警戒度合がわかりますね。粘りましたが、スライダーで空振三振。四球は見込めなさそう。
ソトは3球目のインストレートをセンター前に。その前のスライダーを空振した後に、あのインストを狙えるのは偉いです。
その後の戸柱は甘い球の直球でしたが捉えられず、セカンドゴロ。でもあの球狙うしかないでしょうからね。
3回表
先頭の佐藤へは2-0から良い直球2つ投げた後のスプリットでセンターフライ。
カスティーヨは三振。
藤原にはカウント取りに行ったスライダーを捉えられライト前。今日はカーブ、スライダーがイマイチですね。
その後は友杉にお手本のようなエンドランを決められ1.2塁。京田が良く止めてくれました。
ピンチで中村を迎えてからは、低めのスプリットを意識させた後、外の直球でセカンドゴロ。
3回裏 (6-0)
先頭の京田は2球目のチェンジアップを打ちライト前。今年京田はチェンジアップに対して６打数0安打であることからチェンジアップを2球続けられましたが、上手く体が反応しました。
大貫は2球ミスった後にバント成功。初見の速球派サイドってバントめっちゃムズイけどよく決めました。
その後の関根は四球。初回初球から振りにいったことが効いた気もします。蛯名もイン攻めが死球になり、ランナー満塁。
そして打者は佐野。初球狙ってたであろうチェンジアップを引っかけましたが、2球目に修正し、左中間へ走者一掃のツーベース。ストレートが抜け気味で投げにくい中、チェンジアップをしっかり狙ってたのは素晴らしい。
その後牧も少し甘く入ったインの直球をレフト前。
そして宮崎はど真ん中のスライダーを逃さずホームラン。マシンガン打線が機能。カスティーヨは球種も少なくこうなると苦しいね。
ソトは高めの直球を「ソトっぽい打球」でフェンス直撃のツーベース。これはスリーベース案件なので反省しなさい。オースティンだったら多分3塁までいってます。
その後は戸柱、京田ともに一塁ゴロに倒れるも6点を先制しました。出来すぎです。
中盤
4回表
こうなったら出来るだけ大貫には長く投げてほしいところ。
先頭は山口。低めのスプリットを上手くセンター前へ。続く角中には際どいコースをとってもらえず苦しかったものの、カットボールでセンターフライ。3-2からカットボールで少し詰まらせるのは流石です。続く安田はカットボールで追い込んだ後にスプリットを引っかけさせてセカンドゴロ。左打者へのカットボールが上手く効いていますね。続く岡はスプリットを振らせて三振。素晴らしいです。
4回裏
相手ピッチャーは岩下へ交代。このレベルのピッチャーがビハインドで出てくるんですね。そりゃ強いわ。
大貫は三振。
関根は初球の甘い球をセンターフライ。ただこういうボールをしっかり振るから、前打席のような四球が生まれるんですよね。
蛯名も追い込まれてから粘りましたが、三振。打てる球は2球目だけでしたが、その前に関根が初球打ちしてたからか見逃してしまいました。気にしなくていいと思うんですけどね。
5回表 （6-1）
先頭の佐藤へは真ん中へ入った直球を左中間へツーベース。これは失投でしたね。
続いて代打の大下。同じく2-1から同じようなボールをライト前へ。
大量リードだからこその投手の難しさで、四球を嫌うあまり球が甘くなる。まあこれは割り切るしかないですね。
無視1.3塁で打者は藤原。低めのスプリットを意識させてからインの直球の見逃し三振。今日一のボールでした。
続いて友杉。ノースリーからのボールをセルフジャッジで四球だと認識し、１塁へ進もうとしたことから1塁ランナーの大下が飛び出しアウト。その間に1点を奪われましたが、点差的には無問題。「セルフジャッジはダメですよ」の典型的なプレーになりました。その後友杉はショートゴロ。こういう時って何故か絶対打てないよね。なんとか1点でしのぎました。
5回裏
佐野は早々に追い込まれ、フォークを引っかけファーストゴロ。
続く牧も同じようなボールを見逃し三振。岩下も佐々木朗希みたいなフォークの使い方するよね。これは打てないや。
宮崎は高めに浮いた直球を捉えるもレフトフライ。昨日の後半あたりから状態は上がってきたように見えますね。
6回表
先頭の中村は低めのスプリットを振らせて三振。
山口に対してはインコース直球で詰まらせサードゴロ。3巡目からこの球を上手く使っています。
角中に対しても丁寧なピッチングで追い込み、低めのスプリットを振らせショートゴロ。
6回裏
投手は小沼に交代。
先頭のソトは初球を捉えるもセンターライナー。
戸柱は低めの落ちる球をセンター前へ。たまに戸柱がSB近藤に見えてくる時あるよね。あの打球が出るのは状態が良い証拠。
京田は粘りましたが低めの難しい球をセンターフライ。
その後大貫への代打で楠本。2球目をしっかり引っ張りライトへの２ベース。１打席目、初対戦で結果を残せるのは才能。やっぱりこの使い方が合ってる気がするよね。
続く関根は外寄りの球を上手く捉えましたがセカンドゴロでチェンジ。
終盤
7回表
投手交代で三嶋。
先頭の安田は抜けたストレートを捉えられるもレフトフライ。
岡に対してはスライダーを上手く使い追い込みましたが、フォークを振ってもらえず。粘られるもインコースのストレートで詰まらせショートゴロ。京田上手い。
続く佐藤は追い込むもフォークをライト前に運ばれます。
続く小沼には代打を出さず。なんで？そんなにバッティング良いの？なんで？
セカンドゴロでチェンジ。
三嶋は今年ずっとですが、空振りがとれてないのが気になりますね。
7回裏 (9-1)
先頭の蛯名。直球３つで三球三振。うーんこれは状態も良くなさそうですね。
続く佐野は死球。佐野もわりと今年多いですよね。
牧は死球後の初球を狙うもライトフライ。狙いは〇です。
宮崎へは変化球攻めからのストレートでサードへのボテボテのゴロ。これを安田が見送り内野安打。安田は昨日からこのあたりの判断が劇的に悪いですね。
ソトのところで代打オースティンも四球で満塁です。
ここで明らかに状態の良い戸柱。前の打席と同じようなボールをライトオーバーで走者一掃。小沼の低めの変化球は落ち切っていませんし、中継ぎに60球も投げさせたらそりゃそうなるよね。
8回表
ピッチャーは森原に交代。復帰登板です。おかえり。
質の良い直球で藤原を空振三振。
友杉も２球目の直球をセカンドゴロ。今年の森原のストレートは空振率13％超。直球ゴリ押しができる貴重なピッチャーですね。おかえり。
中村はスライダーをピッチャーライナー。三者凡退です。おかえり。
8回裏 (10-1)
投手交代で坂本。
打者は神里。こういう左腕は苦手よね。あえなく三振。
関根は内よりの直球を強振しますが、ライトフライ。状態良ければライト線破ってそうですよね。
蛯名は前打席の反省からか初球を打つもライトフライ。がこれを菅野が謎の落球。
ロッテ的には嫌な流れの中で初球を大和がレフト前にタイムリー。森君の前に立ちはだかる壁は大きいですね。流石です。この回にさらに一点追加です。
牧はセンターフライでチェンジ。
9回表
投手交代でこちらも坂本。
初球から150km/hを記録。今年球速も大きく伸ばしており、いよいよ楽しみになってきましたね。なんだか今永に見えてきました。いきなり山口をバックドアのスライダーで三振に。
続く池田はチェンジアップで三振。
安田は四球で出すものの、菅野はショートゴロに打ち取りゲームセット。
総評
大貫は素晴らしいピッチング。序盤スライダーやカーブの制球が定まらない中、スプリットとストレート中心の配球。２巡目からはカットを上手く使い、３巡目からはインコースのストレートを中心に。戸柱も含めバッテリーでクレバーな投球が出来ていたと思います。
中継ぎの森原、坂本が素晴らしいピッチングを見せてくれたことも収穫でした。
打線もベイスターズらしい集中打。昨日同じ場面で打てなかった佐野が、大事な場面で打ってくれたことがチームに大きな勢いをもたらしたと思います。打てていなかった左中間の長打なだけに、今後状態が上がってくれればよいですね。
明日のロッテ先発は佐々木朗希。この勢いでなんとか勝ちましょう！
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