ファーム通信① ~ネクストブレイクは誰だ~

ファーム通信

こんにちは!三浦ベイ輔です。

今回はファームの選手について見ていきたいと思います。

開幕から3カ月が経過した今シーズン。
横須賀軍も他チームよりも若いチームで戦いながらも35勝31敗4分と良い成果を残しており、多くの選手が成長を見せています。

今回は最近のファーム選手たちの成長したポイントを皆様にお伝えし、ネクストブレイク候補を探してみたいと思います。

三浦銀二

16回1/3
防御率:0.00
WHIP:0.61
K%:24.1
BB%:1.7

まずはファームで無失点を継続している三浦銀二選手。17試合に登板し完璧なピッチングを披露しています。WHIP0.61は15イニング以上登板しているファーム選手の中で2番目の数値です。

BB%(四球割合)
2022年:8.8%
2023年:1.7%

カットボール割合
2022年:23.4%
2023年:29.1%

1番大きく成長しているのは”制球”でしょう。昨年8.8%だった四球割合は1.7%まで改善。試合を見ていても、常に投手有利のカウントで勝負できるいる様子が伺えます。
制球面が良くなった理由の一つに”カットボールの割合の増加”があると思ってます。スライダーとカーブの割合を減らし、カットボールの割合を23.4%から29.1%と増やしています。このカットボールの空振率は16.7%と非常に優秀なボール。カウント球としても決め球としても上手く使えており、安定して投げれている要因になっているように見えます。

平均球速
2022年:141.4km/h
2023年:144.4km/h

そしてもう一つ大きく成長したのがストレート。昨年2軍での平均球速は141.4km/hでしたが、今年の平均球速は144.4km/h。スピードを出すのに苦しんだ昨年から大学時代のスピードに戻ってきた様子です。ストレートの空振率も11.5%、フライ率も高いことから、回転数の多く質の良い直球を投げ込んでいることがわかります。

ストレートとカット主体に投げ込む姿は現在の1軍選手で言うならば上茶谷選手に近い投球スタイルですかね。イニング途中の登板や回跨ぎをこなしている姿から、上茶谷選手の序列が上がった、もしくは先発への配置転換があった際に、彼の役割を埋めてくれる選手ではないかと思っています。

今後の活躍に期待です。

櫻井周斗

6月成績
9イニング
防御率:0.00
WHIP:1.11
K%:24.3
BB%:13.5

櫻井選手も6月は素晴らしいピッチングを見せてくれました。6月は9イニングに投げ無失点。登板試合は毎試合奪三振を記録し、盤石の投球を見せています。

空振率
カットボール:20.9%
フォーク:25.0%

ボール球スイング率
2022年:24.6%
2023年:37.3%

特に変化球の威力は高く、投球割合の約半数を占めるカットボールとフォークはいずれも空振率20%超ボール球スイング率は昨年の24.6%から37.3%へ。ボールゾーンをしっかりとスイングさせていることが良くわかります。

課題であった制球も昨年の四球割合も昨年の18.8%から今年は12.2%と改善傾向にあることもポジティブな要素です。

複数イニングも問題なくこなしていることから、ロングリリーフとしても投げてもらえるでしょうし、奪三振能力の高さを活かして左のワンポイントとしても活躍できそうです。

ベイスターズの左投手はチェンジアップ中心のピッチャーが多い中で、カットボール中心に投げる櫻井選手は貴重な存在になると思っています。

1軍で見れる日を楽しみにしましょう。

勝又温史

6月成績
打率:.383
HR:2
打点:9
OPS:.984

続いては育成打者陣から勝又温史選手。

打者転向2年目のシーズン。開幕当初を少し苦しんだものの、6月は凄まじい成績を残しました。
5月に28.1%だった三振割合は6月には12.0%と大幅に改善。コンタクト率が上がってきました。

今年の勝又選手の変化を表すのに一番大きな部分は“左投手への対応”でしょう。

対左投手打率
2022年:.171
2023年:.280

昨年苦しんでいた左投手への対応ですが、大きく改善をしました。通常左打者が左投手に対するアプローチを改善する場合、逆方向への打球を意識する選手が多い中、勝又選手はちょっと変わったアプローチをしているのが面白いところです。

対左投手引っ張り打球割合
2022年
32.7%
2023年
40.2%

勝又選手については左投手に対してもポイントを早くし、しっかり引っ張るアプローチをしています。実際に左投手のアウトコースのスライダーを右中間に運んで長打にするシーンもありました。
今日(7/1)も楽天の塩見選手の低めのカーブをライト前に運んでますしね。
“ポイントを前にし、引っ張り打球を増やしつつも三振が減っている”のはいい傾向だと思いますので、継続してもらいたいです。

UZR
2022年(センター):-6.0
2023年(レフト):3.4

もう1点大きく成長した点が守備。昨年はセンター中心に守っており課題もありましたが、今年はレフト中心に守り、UZRは大きく改善。野手転向で懸念されていた部分でもあったので、守備が改善傾向にあることも非常にポジティブに捉えることができます。センターでもイニング数は51イニングと少ないですが、UZRは0.1と改善されているように見えますので、センターの守備機会ももう少し見てみたいですね。

打者転向2年目。上甲選手や村川選手、蓮選手と支配下を狙う育成選手も注目されている中、勝又選手にも注目です。

最後に

いかがだったでしょうか。

本日は三浦選手、櫻井選手、勝又選手の成長している点についてお伝えをさせて頂きました。

ファーム選手たちも日々課題と向き合いながら努力を重ねています。
チームの救世主となるような選手が出てくることを夢見ながら、引き続き追いかけていきたいと思います。

書きたい選手は沢山いるので、今後も更新していく予定です!
お楽しみに!

なお、松尾選手の記事は別途用意してますので、まだ見ていない方はこちらからどうぞ!

※データは2023/6/30時点
※DELTA社よりデータ引用

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