ファーム通信④ ~ネクストブレイクを探せ~

ファーム通信

こんにちは!三浦ベイ輔です。

今回は久しぶりにファーム通信をお届けします。

今シーズンのファームも佳境に差し掛かって参りました。
後半良くなってきた選手や面白い特徴を発揮している選手中心に語ってみたいと思います。

大橋 武尊

まずは育成契約の大橋選手。
打撃面で苦しんでいたシーズンにも見えましたが、9月は好調です。

9月成績
打率 .333(27-9)
OPS .845

OPSはここにきて.800を超えてきおり、好調が伺えます。

「足が武器」のイメージがある大橋選手。
個人的にはもう一つ大きな武器があると思っています。

四球率:11.7%
出塁率:.333

大橋選手の魅力の一つは出塁能力。
昨年も四球率13.0%と高い四球獲得能力を発揮していましたが今年もその能力は健在。
打率は.227ですが出塁率は.333とチーム内(100打席以上)でも6番目の高水準です。
よく四球率と長打力は相関関係にあると言われますが、長打が少ないにも関わらず、安定して四球が選べることは大きな強みでしょう。

さらに良いところは打撃の調子に関わらずに四球を選べるところ。
特に4月は打率.100と苦しみましたが四球を9つ選び、出塁率は.325を記録しました。
個人的には走力型の選手のおいて極めて重要な能力だと思っているので、素晴らしいですね。

空振率
2022年:31.7%
2023年:24.8%

課題だったコンタクト能力も今年は改善。まだまだ決して高い水準ではないですが、着実に成長してくれています。個人的に試合を見ていても追い込まれてからの打席内での粘りは昨年よりも出てきたように感じています。
この成長が三振率(約25%)にも反映してくれば、さらに成績は良くなると思ってるので期待しましょう。

松本 隆之介

続いては今年復帰を果たし、実戦登板を再開した松本選手。
なんとも尖りつつ、面白い能力を発揮してくれています。

三振率:33.3%
空振率:31.3%

三振率も空振率も現横須賀軍の中では最も高いです。
やはり一番の魅力は奪三振能力と言えるでしょう。

現状ストレートとフォークの投球割合が約95%を占め、ほぼツーピッチ。
ストレートの平均球速は140km/h。
それでいてここまで三振や空振を奪えるのは本当に素晴らしいですし、松本選手の特殊性をよく表していると思っています。

打球の質
ゴロ割合:26.3%
フライ割合:52.6%

松本選手は空振も多いですが、フライ割合もかなり高い投手。
おそらく直球のホップ成分がかなり強いのでしょう。イメージとしては今永選手のフライ率に近いので今永選手をイメージして頂くのが近いと思います。
この時点で球質的な特殊さは感じますね。

打球の方向
引っ張り割合:26.3%
逆方向の割合:42.1%

さらに打球が逆方向に飛ぶ割合は42.1%とチームトップ。やはり試合を見ていても打者が差し込まれている様子は見受けられます。
打者の想像よりもボールが速く感じるような球を投げているのではと推察できますね。

まだまだ制球面は荒く、発展途上ではありますが、大きな可能性を秘めている松本選手。
大型左腕はロマンだらけでワクワクしますね。
今後の成長を見守っていきましょう。

徳山 壮磨

続いては徳山投手。
昨年のドラフト2位にて入団したものの、苦しい投球が続いていた徳山選手。
しかし最近は安定した投球を見せてくれています。

8月以降成績
イニング:13
防御率:1.38

13イニングを投げ、複数失点は0。球速も150km/hを超えてくるケースも多く、好調が伺えますね。

徳山選手の一番大きな特徴は何よりも「ストレート」だと思ってます。

ストレート空振率
9.2%(ファーム平均7.1%)
ストレートWhiff%(空振/スイング)
20.4%(ファーム平均14.9%)

空振率、Whiff%ともにファーム平均を上回る水準。
いずれも石川達也選手や中川虎大選手のストレートと近しい数値です。
抜け球も多かったのですが、最近は改善傾向。特に指にかかった150km/h超のストレートは打てる選手がいるのか疑問に感じるほどです。
高校時代から伸びのあるストレートは投げていましたが、ストレートが通用することは活躍する上で必須だと思っているのでここはポジティブに見て良い部分だと思っています。

そして課題であった制球も改善傾向にあります。

四球率
2022年:11.3%
2023年:7.5%

四球率は昨年から大きく改善し、チームでも上位の方になりました。
2軍で30イニング以上投げた中継ぎ投手だと徳山選手より四球率が低いのは宮城選手くらいです。
正直昨年の時点ではここまで改善すると思っていなかったので、嬉しい誤算ですね。

後は決め球になり得る変化球さえ開発できれば、一気に1軍戦力になっても不思議ではありません。

今後の動向に注目しましょう。

※データは2023/9/21時点
※1.02より引用

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